塗装ブースを考える。

以前にも話した塗装ブースであるが、実際にクルマを入れて動かしてみた。これは確かに便利である。作業効率が良くなるのは理解できる。車高が高いランドローバーはルーフの塗装は面倒。面倒だからとルーフの鈑金塗装代が高いのは納得できない。設備に資金を投入しお客も納得の料金を支払う。設備に資金を投入し設備費を回収されても我々は納得できない。そんな疑問から次号09号の特集を決めた。特に塗装代金って基本料金が解らない。ALCの協力でベースとなる料金を提示する。高いか安いかは解らない。お客が納得すれば安いし納得できなければ高いとなる。

設備投資は企業にとって苦しい選択だ。しかし顧客の満足度と仕事量を確保するには他社との違いをアピールしなければ生き残れない。ALCは全塗装の場合は塗装スタッフ3人が同時に作業を行うとか。効率を考えると正しい判断だと思う。現実的に鈑金塗装屋さんは、オヤジが一人でブースも持たずビニールで回りを囲い鈑金も塗装もおこなっているのが現状だ。良い悪いは言えない。それぞれ立場が違う。しかし乗り続けようランドローバーをコンセプトにしているLRL誌としては、オーナー側の立場で有益な情報を提供するのが努めと考える。ちょっとご自身で動くことで、ルーフだけの塗装がボンネット塗装まで予算内で可能になるかもしれない。安くて良い仕事は奇跡。でも高くて悪い仕事は最悪だ。手を入れながら使い続けるランドローバーレポートに終わりは無いようだ。