クオリティの高い中古品はリペアで蘇る。

おはようございます。北海道に着き小ちゃいクルマを駐車場に取りに行く。まずは一服です。ニコチンを体に馴染ませエンジンスタート。千歳はそれなりに暑い。アレ冷たい風が出ません。色々とボタンを押しても熱風です。ガスが無いのかと勝手に思う。仕方が無いので窓を全開で走ります。暑い。東京とは違う暑さです。伊達のトヨタに持ち込もうと走ります。トヨタに到着し暫し待ちます。メカニックがやって来てエアコンのコンプレッサーがダメですね。ガスの補充だと思ったのに。コンプレッサーと聞いただけで鳥肌が。ランドローバーのコンプレッサー交換だと涙が出る金額ですから。恐る恐る聞きます。新品だと8万円。リビルトだと半分位だとか。国産車でもパーツ交換が有るのかと納得です。改めての入庫となりました。北海道の真夏の暑い日は、我慢出来ずに小ちゃいクルマに飛び込み涼むのです。実家にはエアコンは有りません。冷たい風が出ないと真夏はキツイな交換だ。さて昨日に引き続きトリッカーズのリペアです。代々木上原駅近くにGMTリペアの工房が有るのです。

ソールベース部分の型取りです。本来の雰囲気を生かした素材選びとなりました。

靴本体の状態は30年の経過の割には美しい。

全てを新品に変えると30年の風合いが消えます。張り付いているボンドを根気良く除去します。

マスキングをして本体に接着剤を塗ります。マスキングはクルマと同じ考え方。余計な部分に接着剤が付くのを避けるのです。

ソールにも接着剤を塗ります。理想は接着剤を一晩寝かせます。その方がより頑強に付くのですが取材の関係でドッキングへと進めます。

本体と新品ソールの合体となります。

今回は何度も何度もプレスで圧力を加えます。これでもかと言う位に機械で圧縮します。観ている私も力が入る。専用機械は優れものですね。

余分なソールを専用ナイフで削ります。これも見ている私は力が入る。靴職人は意外と力作業が有るのです。

仕上げはグラインダーで整える。セメント工法なので手間が少ない。これがグッドイヤーウェルトだと数倍の工程が有るのです。

最後はマスキングをして着色です。リペアは実は観ていて面白い。でもなかなか職人の仕事を生では観れません。まっ私の役得なのです。

比較する為に片方だけ作業を行いました。両方が終わると北海道に届きます。届いたら朝のウォーキングで履きますよ。直し履き続ける良さと意味を理解して欲しい。何でも新しければ良いとは限りません。愛するモノを愛しんで永く使い続ける美徳を解って欲しいのです。この企画では8月に鞄のリペアを考えています。破れたジャケットのリペアも紹介予定。モノを直し使い続ける。この価値観こそが旧ランドローバーを維持管理する肝となる。貴方の身の回りで放置されているクオリティの高いモノは有りませんか。使わ無いなら使いたい方へバトンを渡しましょう。モノとは使って価値が高まるのです。コレクションの意義と意味を問いたいと私は考えます。シンプルに清々しく生きましょう。