思いを受け止めた。

おはようございます。富士ヶ嶺に懐かしい仲間が駆け付ける。若くして病に負けて亡くなったマックストライの久保寺さん。私が数えきれない程に通ったマックストライ。マックストライは富士山の中腹に位置していた。何でこんな不便な場所にと誰もが考える。そんな場所に私は日に東京から二往復した事も有る。あの黄色くん90V8ATを90V8MTに改造してくれた伝説のメカニックなのだ。その久保寺さんの最後の弟子がスガくんだ。漢字を間違えたら失礼なのでスガくんと書く事にした。

仕事前に富士ヶ嶺に駆け付けてくれた。理由は彼が保管していたマックストライのステッカーを私に渡したい。そのステッカーをクラシックに貼って欲しい。言葉は不必要なのだ。彼の思いは十分に理解している。世の中からマックストライの存在を忘れて欲しくは無い。ある期間は確かに光輝いていたマックストライ。私は絶対に忘れない。

人生最後のランドローバーはクラシックと決めた。クラシックの全塗装が終わったら貼らせて頂きます。スガくんありがとう。約束は守ります。稀薄に成りがちな人間関係。でも人生で忘れてはいけない人との出会いは必ず有るのです。

スガくんは当時物のスーパーウインチのステッカーも持参した。彼のウインチもスーパーウインチか。私が愛してやまないスーパーウインチ。このステッカーもクラシックに貼らせて頂きます。ツインランドのスタッフも仕事前だと言うのに駆け付けてくれた。こんなオジサンなのに編集者引退と知るとお別れに来てくれた。二人と長年の感謝を込めて固い握手。私の性格を理解しているようだ。私が引退をしたらランドローバー業界に顔を出す事は無い。クラシックを北海道から連れ出す気も無い。クラシックは洞爺湖工場で仕上げて、北海道の自然の中を走ると決めている。免許返納77歳までは北海道と東京を行き来。免許返納をしたら北海道を離れ東京の家族と住む。77歳を過ぎた爺がクルマの運転をするべきでは無い、と私は勝手に決めている。年老いたら田舎より都会の生活を私は選ぶ。公共交通機関と歩きで死ぬ前日まで生きてやる。