タイヤカバーの製作その2。

おはようございます。湿度が高い東京です。気温はそうでも無いが湿度がね。なんか変な天気が続きます。今日は甲府で明日は中部地区。雨は避けたいので神様お願いします。神戸のモトレージさんから突然電話が。068号迄には取材で神戸に行って来ます。さてタイヤカバーで興奮冷めやらぬ私です。何がってタイヤカバー製作の職人の段取りが凄かった。職人の頭の中はどうなっているのか。要は数式の世界なのです。型紙から実際の素材を切り取るまでの流れが見事の一言。直線の切り出しでは無い。曲線のタイヤカバーなのですから。

図面を書き込む紙が気になる私です。触って理解した。壁紙なのです。柔らかく多少の伸びが有る。実際に使う素材に近い感覚なのでしょう。

型紙で技術と経験が集約された図面が出来上がるのです。頭の中で立体を描きあらゆる角度からフカン出来るのか。厳しい仕事をお願いした私なので有ります。

色々な職人の仕事を観てきましたが難度は高いですね。いやお願いしてしまった。

実際の素材を切り込みます。重しがとてもユニークなのです。この重しで無ければ駄目なのでしょう。

続いて微妙に湾曲した部分の素材を切り込みます。型紙でコレだけの湾曲が確認出来る。円に対して湾曲した部分を縫い付ける。普通に考えたらシワが出ますよね。

遂にミシンの作業がスタートします。最初は何処のパーツか理解をするのに私は大変です。二つのミシンを交互に使い分けて作業は進みます。職人が右手に持つ先端がとんがった工具が肝になる。縫う箇所は厚みが出るので工具で押さえる。一気に縫ったりゆっくり縫ったり緩急を付けて進みます。手仕事に魅力を感じてしまう。数値を設定し機械が全てを仕上げる。効率的と言ってしまえばそうでしょう。しかし農業の様に日々の手間の積み重ねが必要な場合も有る。手仕事だから気が付き工夫をする。その積み重ねが経験と技術の蓄積となる。職人が仕上げた本革シートに座りたい。願望が頭に焼き付いてしまった。数時間の禁煙と緊張感に包まれた工房で私はフラフラ状態となりました。まだ続きます。