職人が居るから色々な価値観が成立するのだ。

おはようございます。コロナ感染が我が身に迫って来る恐怖を感じる。TOKYOウォーキング後には王様と考えていた。しかしまだ次号の取材が5本残っている。今私が感染すると次号の発行がままなら無い。王様に予約を入れていたが断りの連絡を。苦渋の選択なのだ。大丈夫だとは思うのだが仮に感染したら先々後悔する。感染終息までは気を抜けない。コラムでお馴染みの木下さんが、ワクチン接種で体調不良になる。全てはコロナが問題なのです。今読んでいる手嶋龍一氏の武漢コンフィデンシャルは興味深い本ですよ。さて昨日に続き哲学堂靴修理店の技術を紹介します。

革靴を履くとこんな状況になる事も有る。履きやすい靴だからと毎日同じ靴を履くのはご法度です。最低でも週一回と決めて靴を休ませて下さい。足から出る汗は想像以上なのです。特に暑いこの季節は靴は蒸れますからね。

職人はあらゆる機械を使います。先程の擦れた箇所には革を当てがいます。そして専用機械で革の厚さを調整するのです。

ブログでは工程を飛ばして紹介しています。誌面では具体的に説明してますから。当てた革の上部を縫い付けます。細かい仕事なのです靴職人は。

縫い付けた上の部分の革は専用道具で切り取る。撮影している私も息を止めます。呼吸が乱れると切り口が曲がるからです。

擦り切れた箇所はこの様に修復されます。履き心地を変えたく無いので、当てがう革は薄くして貼り付ける。この様に靴を育てて履き続ける。クオリティが高い靴だからリペアが可能なのです。そして靴に対する愛着が一層深まる。イギリス人は家もリフォームを繰り返し家を育てる。クルマも直し使い続ける。服もリペアをしながら代々着続ける。ブランド品を売ったり買ったりする日本人とは価値観が違うのです。何が正解かは人それぞれに違って構わない。ただこんなリペアを行う職人も居ると言う事を忘れないで下さい。使い捨ては価値観の問題です。悪いとは言いません。しかし使い捨てに何の意味が有るのか私は理解出来無い。モノを買う時に直し使い続けられるか判断して買って欲しいな。