冠婚葬祭靴から好みの靴に。

おはようございます。洞爺湖工場の職人が銀座ロイド靴を買う準備に入ったとお伝えした。先日のインチアップ作業時に何気無くスマホの写真データを観ていた。私が買う予定の銀座ロイド靴を職人に見せたら、黒の靴よりコンビの靴がいいと言い始めた。だって冠婚葬祭で履くのでしょと私が言う。冠婚葬祭は持っているリーガルでいい。このコンビがいいと言うのだ。段取りが全て狂ってしまったのだ。

私が選んだコンビは黒&赤茶。職人は黒&茶がいいと言う。マスタープランだから高いと伝える。人生最初で最後の英国靴だから構わないと。銀座ロイドに伝えると理解してくれた。しかしサイズ選びがより難儀となった。カタログモデルと違いマスタープランは靴幅を三種類から選べるのだ。さあどうするかと銀座ロイドと思案中。銀座ロイドとしては職人に来店して貰いサイズ選びをしたい。私は一応職人に伝えるが無理だと思うと伝える。足型を渡したがOKは出なかった。再度採寸をする事に。最終的には数種類を洞爺湖工場に持ち込み履き比べが必要だ。

どんどん難しい状況になってしまった。今度は私が採寸を行う。一番難しいのは履き比べだ。私はプロで無いのでベストサイズを決められるのか。サイズの有るモノは本当に難しい。皆さんネットで気軽に買ってませんか。サイズ選びは現場で確かめて納得して購入。やはり原点で有る買い物は来店です。無理なら買わない。このルールは必然ですね。簡単では無い靴のサイズ出し。地方に住んでいても履きたい靴を履く。簡単に考えてサイズを決めると後悔しそうだ。高価な靴を買って履かずに眺めていても意味が無い。果たして納得のサイズ選びが出来るのか。職人の手元に靴が届き職人が気持ち良く履けるのか。私はとことん追い掛けます。私は靴のフィティングマスターでも靴屋でも有りません。でもクオリティの高い靴を一人でも多くの方に知って貰いたい。使い捨ての考え方を改めて欲しい。ただそれだけなのです。でもそれだけの話では無くなったな。