専門店の意味を理解して下さい。

おはようございます。隔月での旭モータース取材。毎回豊橋駅から歩いて現場に向かう。10時手前に豊橋駅に到着する。新横浜駅から乗車し次の停車駅が豊橋駅。この新幹線を逃すと時間が大幅に狂うし合理的では無い。嫁の母親の実家が豊橋で小さな旅館経営。何度か豊橋には来た事が有った。しかし旭モータースに隔月で通い始めて何年経ったのだろうか。豊橋駅と旭モータースまでの一定の区間しか私は理解して無い。旭モータースの隣は大きな工場が有る。何を製造しているのか解らないが独特な匂いを放出している。その匂いを感じると豊橋に来たとなる。アイコンでは無くて匂いで感じる豊橋なのだ。

今回はどんな作業をしているのかと考えながら歩く。何年も通い続けた旭モータースなのだが、今回は取材対象のクルマが無い。要は撮るクルマが無いのだ。年に6回通っていて販売予定の中古車が無い事は皆無だった。しかし遂にその日が訪れた。オークションでも買取相談でも旧ディフェンダーは有る。しかし相場が高過ぎて旭モータースでは手が出せない。旭モータースでは中古車販売で決まったプロセスが有る。診断して問題が有る箇所は整備を行う。旭モータースが納得するクオリティに達しなければ売らない。整備をすれば原価は上がるのだ。中古車を何もせずに現状販売は出来無い。これが専門店の宿命なのだ。でも中古車販売業界は違う。仕入れプラス利益が店頭販売価格となる。清掃すれば良いのだ。現状販売だから。要は今は旧ディフェンダーは人気車種となったのだ。

メカニックが黙々とエンジンを組み上げる。今の旭モータースは重整備のクルマが多い。全塗装は3年待ちと聞いた。工場で90%の仕事は旧ディフェンダーの整備を行なっている。普通に考えれば中古車を買うなら専門店で整備済みのクルマを買うだろう。しかし世の中には見た目重視だけで中古車を買う人が存在する。クルマは壊れ無いと勝手に決めつける。中古車は中古車なのだ。正しい整備無くて普通には運転出来無い。まして300TdiとかTd5は距離も伸びている。前オーナーも潮時と考えて売却をしたのだ。初めての旧ディフェンダーを運転して、何が正しいか何が間違いかなんて解らない。まして試乗もせずに観て判断は無理だ。悪い事は言わない。専門店に行き納得して買いなさい。クルマの販売価格はトータルで考えましょう。安くて程度の良い中古車は有りませんよ。