ディスカバリーのブッシュ交換。

おはようございます。さあディスカバリーのブッシュ交換が始まります。クラシックとほぼ同じ下回り、ブッシュの数も基本的には同じ。それを考えると当時のランドローバー社は良心的な価格でディスカバリーを販売した。レンジローバーの1/3の販売価格は驚きです。シートが革で無くても良い方は大勢居る。コストを抑える為には共通パーツを多くするのが効果的。しかし販売価格との差別も必然です。当時のトップブランドのレンジローバーとディスカバリーのポジションに、意味が有るランドローバー社の戦略です。

洞爺湖工場スタッフ全員が注目したのはディスカバリーの手塗り塗装。そりゃそうだ。洞爺湖工場はプロ集団。世の中全てが手塗りになったら大ごとです。要はクリアーが有るか無いかでしょうか。個人でクリアー塗装するにはエアーガンが必要です。好きな人は個人で持っているのかな。手塗り塗装用の塗料のクオリティにはスタッフも驚いてました。

クラシックでは新しいボルトが短かった箇所です。さてとディスカバリーは果たしてどうなるか。

なんて考えていたらボルトが固着していて抜け無い。やむなく切断となりました。職人も断腸の思いなのです。ただ切断はこの箇所だけとなりました。想像以上にサビは少なかったよ岡田くん。

切断した残骸です。形があるモノは形を残したいのが本音です。

外したブッシュは相当に劣化してますね。新品に変えると効果が有るな。

新しいブッシュが入った。体感出来る程に違いが解ります。

因みに反対側には劣化したゴムが固着しています。

新品に交換するとこんな感じです。このようにブッシュを使用されている箇所が実は多い。これが旧ランドローバーなのです。クルマに使われているパーツは機能しなくなってからの交換では遅い。極端に言えば故障して動かない。これは所有者は困る。レッカー移動も大変だし面倒だ。理想は完全に機能しなくなる前に交換です。そのパーツの状況を見極めるのがプロのメカニックの仕事。だから日々のメンテナンスが重要なのです。ブッシュ交換時に気が付く事も有る。旧ランドローバーを所有している方々は、経年劣化パーツの判別を怠るなと言いたい。だから主治医を決めて定期的な診断が必要なのです。