適正価格を逸脱した状況に問題有り。

おはようございます。旧ディフェンダー中古車価格が適正価格を逸脱している。中古車とは本来は新車を買えなかった人が、予算に応じて買える対象であった。歴史的価値が有るクルマが、年数を経ても価格が下がらないケースも稀に有る。若者の相談メールを読みながら困った世の中になったと考える。需要と供給の関係は理解はする。しかし旧ディフェンダーはトラックなのだ。決して歴史的なクルマだとは私は思わない。働くクルマとしては歴史に刻まれるだろう。若者が悩んで悩んでも手が届かない価格に上昇。絶対に買ってはダメなクルマがネットで高額で落札。恋は盲目とは言うが完全に適正価格を逸脱している。ネットの個人売買価格も店頭販売価格も暴利のレベルに到達した。

使えるクルマを乗り続ける価値観は歓迎する。使い捨てだった時代から直し使い続ける時代へ。そんな人が増える事は望ましい。若者が運命的なクルマを知り、年数が経た中古車を買い乗り続ける。適正価格で有ればそれは望ましい事なのだ。正しい適正価格の設定は難しい。でも今の相場は異常だと私は考える。旧ディフェンダー中古車マーケットの台数は限られる。限られた台数を資金的体力が有る人が言値で買う。買った人の半数が現実を知り手放す。この繰り返しが行われていれば、資金的体力が無い若者達はオーナーになる事は不可能なのだ。マネーゲームの対象になってしまった旧ディフェンダー。若者には冷静な判断を伝えた。でも本音は若者に旧ディフェンダーの原点で有るTdiを買い、クルマとは何かを体感して欲しいのだが。辛いですね。誰がこんな状況を作りだしたのか。需要と供給の関係なのか。経済学者に聞くかな。