腕時計よ動け。

おはようございます。GB誌を製作中にイギリスで購入した、サイモンカーターブランドの腕時計が有る。10年位前に突然動かなくなった。当時時計屋さんに持ち込んでも原因不明。自信有り気な時計屋に持ち込んだら、工賃は高いけど俺は直せると言う。気分が悪くなり店を後にする。机の上に置いたままで10年。サイモンとお茶をしている夢を観た。メインPCが壊れた時に過去のメールアドレスが全て消えた。サイモンとの連絡方法が解らない。会いたいなサイモンと。腕時計を直そうと考えた。PCで伊達市の腕時計修理が得意なお店と検索。めぼしい情報は無い。歩いていると旧い時計屋さんは数件有った。私の勘を頼りに飛び込む。古びた店内の奥で爺さんが時計を修理している。勘が冴えている。事情を説明して腕時計を預けた。二日後に爺さんがから電話が来た。クォーツ時計の心臓部分がダメなので交換したい。時計のベースはドイツ製なのは知っていた。一週間位でパーツは届くと言う。金額を聞きお願いする事にした。

しかし問題が発生した。腕時計は15年位前に作られた。曜日と日が表示されている。しかし今のパーツは日しか表示されない。そうです曜日の箇所が穴になり時計のパーツが観えてしまう。しかし爺さんは職人です。移植を試みた。新旧合体で全てが可動する時計に仕上げてくれたのだ。

付いていたベルトが好きでは無く、10年位前に買ったベルトに交換を依頼。しかし幅が微妙に合わなく万力で縮め強引に取り付け。理想の姿になった。もし不具合が有ったら持ってきてと言う。いやいや完璧な仕事です。爺さんと腕時計の話をした。腕時計の心臓の話になる。機械時計とクォーツ時計の原価の話になった。巷に色々なブランド時計が有る。私も過去にブランド時計を買った。しかし今回の修理で時計のメカニカルなパーツの金額を初めて知った。適正価格とは何かと考えてしまった。ブランドでモノを買うのも理解はする。しかし機能重視の適正価格で価値を求める。時計の値段って何ですかねと私が言う。爺さんはニヤっと笑う。クオリティに見合う金額は素人には解らない。サイモンの時計を大切に使い続けるか。夢に出て来たサイモンからのメッセージと受け止めた。電池代とパーツ代と工賃で6,500円。50肩が原因で腕時計から離れていた。伊達の爺さんの時計屋さんで、適正価格の腕時計とは何かを知りました。爺さんは言った。これで長く使えるよ。ありがとう爺さん。この時計を死ぬまで使い続けますと心に誓った。ブランド時計を買っていた時代は思い出として悔いは無い。でもモノはブランドで決めては駄目と改めて理解した。適正価格でクオリティ重視。モノを見極めるには知識が無いと浪費となります。再び動き始めた腕時計に語り掛ける私なのでした。