樽前山登頂ならず。

おはようございます。小学校、中学校の校歌に歌われていた樽前山。樽前山は私には憧れの山だった。現在64歳だが一度も登った事が無い。ご存知のように気圧に耳が対応する軟弱体質。登山はご法度なのだ。しかし何を血迷ったか樽前山に登る事を考えてしまった。7合目駐車場の登口から1時間ちょっと。子供でも気軽に登れると書いて有る。5月28日が登山開き。一人では不安なので岡田くんを誘い決行日を5月30日と決めた。天気予報では登山に適さないと予報。諦めた。しかし30日朝の天気予報では午前中はなんとか登れるに変更。行くしか無い。しかし登り口に行く途中は小雨状態。一抹の不安になる。現地駐車場に着くと満車状態。天気は小雨。登山口で入山表に書き込む。もう後には引けないのだ。登り始めると心臓はバクバク。普段の歩きとは全く違う。岡田くんがリュックを持ちましょうか。断る私。岡田くんは普段から鍛えているのでピクニック感覚なのだろう。登り始めて30分。耳が聞こえなくなる。そしてお腹の調子が悪くなる。座り込む私。アレコレ考える私。頂上にはトイレは無いな。薮も樹木も無いな。隠れる場所が無い。お腹が痛い。登山道から傾斜地の藪を進む私。そうです樽前山で野糞をしました。神聖な樽前山の斜面に。

岡田くんには私の代わりに頂上を目指して欲しいと伝える。私は断腸の思いで下山を選択。気持ちはエベレスト登山と変わらない。でも横を子供が駆け上がる。情け無い。私の体はこの標高が限界なのか。暫く歩くと遠くに支笏湖が観える。私はベンチ座り込む。魔法瓶に入れた珈琲を飲む。徐々に私の体は普通の状態に戻っていくのだ。何事も勢いが通じる体では無いのだ。自分の体の特性を理解しなければダメなのだ。毎日歩いている私ですが標高が変わると体が反応してしまう。改めて理解しました。私は街歩きが向いてます。

岡田くんが頂上付近を撮影。霧と強風で視界はほぼ無し。絶景とは論外。彼は下山は駆け降りたとか。私が下山を決めた地点から私が登ると40分掛かると教えてくれた。計算すると私のペースだと登り口から頂上まで1時間30分。そりゃ無理だ。登りですから。頂上到達は叶わなかっだが、私の痕跡は確かに樽前山の傾斜地に残した。満足としよう。リベンジは無いな。樽前山は永遠の憧れの山でいいとするか。