バッキンガム宮殿は見えなかったがレンジローバーの血は流れてます。

街中で見かけるランドローバーはイヴォークばかり。それだけ売れているのだろう。イヴォークと同じステージと認識するディスコスポーツを試乗し撮影した。モータージャーナリストの評価を私は無視する。自分が買いたいか買わないか。ディスコスポーツの車内で目を閉じ臭いを身体に馴染ませる。このクルマが売れないとランドローバー社はどうするのか。ディフェンダーの受注終了は伝え聞いている。次期ディフェンダーモデルは本当に生産するのか。北京のディラーは月にイヴォークを120台売るらしい。日本は小さなマーケット。UK本社から見れば存在価値は低いと考える。価値観が多様化している現在。マツダのクリーンディーゼルが売れ新型ユーノスが目標予定台数を大幅に超えた。トヨタの限定70が簡単に限定台数を売り切った。何を求め何を消費者が欲しがっているのか。既に皆でトヨタに乗りましょう的時代は終わった。乗りたいクルマが買いたいクルマ。だとすれば分散化の時代は当分続く。しかし若者達のクルマ離れは逃れられない。今の40代以下はクルマより魅力的な物を見つけてしまった。彼らの価値観を変えることは不可能であろう。とすれば団塊の世代がクルマで遊べるのが後10年。50代や40代がクルマを買う年数を考えると自ずと将来が見えてくる。
サイズ感は日本に合っている。

第二のイヴォークとなるのか。

箱根を試乗した私には一瞬たりともバッキンガム宮殿は見えなかった。しかしこのクルマはランドローバー社の現時点での最高ランクの出来映えと評価する。このサイズのクルマと比較しても間違い無くトップクラス。何故ならレンジローバーの血を私は感じ取ったからだ。解る人には解る仕上がりに拍手を贈りたい。