それぞれのランドローバーの生き方。

長年ランドローバーを追い続けていると、昔出会った懐かしいクルマに出会う事が有る。当時のオーナーとは違う新しいオーナーが襷を受け継ぎ乗り続けているのだ。クルマにはそれぞれの決まった運命がある。一人のオーナーが新車から乗り続けるケース。何人ものオーナーに襷を繋ぐケース。新車製造ラインから生まれた時点で既にそのクルマの運命は決まっていると私は信じている。人間もクルマも似た者同士なのだ。だから愛着が湧くのかもしれない。そんな理由で私は全国に置かれているランドローバー不動車を見ると助けたくなる。命を吹き込みたくなる。クルマは元気に走り回る事を望んでいるのだから。

私にも色々な思い出が詰まった不動車。ココに来て6年経ったとか。オーバーヒートでエンジンが。前のオーナーも、その前のオーナーも知り合いだ。見た目は元気そうなクルマなのに。これだけの仕様にするにはさぞ大変だったろう。

エンジンルームを覗くと改造車である。次号からスタートする新企画で訪れた。私の元には数多くのメールが届く。全てに返信をしている。私の出来る範囲で協力しようと考えている。出来ない事は出来ないと伝える。しかし誠意を持って対応する事だけは心掛けているつもりだ。皆ランドローバー好きなのだから。