革は奥が深いのだ。

直し乗り続けるランドローバー支持者で有るが、特にレンジローバーの特徴でも有る革シートの消耗が気になる。特にクラシックレンジローバーの運転席のドア側は、乗り降りの際に擦れてしまう。部分修復を行っているクルマも有るが、1脚だけ革の張り替えだと他とのバランスが崩れる。運転席と助手席だけでもバランスが悪い。かと言って全てのシートを張り替えると予算の関係が。色々な革シートの張り替えを見てきたが全て純正の革に近い質感を求めていた。コレがなかなか難しい。特にクラシックレンジローバー初期型はご存知コノリレザー。この質感は超高級革である。シート1脚分の革を確保するだけでも大変なのに1台分となると至難の業。靴1足とはレベルが違う。50万だ100万だで全てのシートを純正に近い革で張り替えるのは無理と考えて頂きたい。では発想の転換をしてはどうだろう。と考えてしまうシートを見てしまった。好き嫌いの有る革である。椅子に使う革なのか。でも暫し見入ってしまった。

後ろも張り替えているが荷物満載で撮れなかった。昔のBMW6シリーズのバッファロー革に似ているか。この革は使い続ければ風合いが出るはず。色もどんどん濃くなる。職人のレベルの高さに驚く。いい仕事をしている。

触ると固さがちょうどいい。手入れの楽しさが伝わる革である。クルマよりシートが欲しいと思ってしまった。このシートに合わせてボディ色を考えるか。私なら革の色染めで違う色にしたかな。でもこの風合いを楽しむためになんて考えていると時間が過ぎる。シートいや革は奥が深いのだ。リペアを含め革シート問題はまだまだ続きます。