価値観を共有する喜びが解るかな。

おはようございます。銀座ロイドでのお話しです。靴磨き用の布を買おうと思った。そんな話題で銀座ロイドの宝物とは。それが長年使い込んでいる専用の布だと言う。布は靴の色によって使い分ける。長年使い込むと布は破ける。しかし彼らは補修して使い続ける。布に染み込んだクリームが財産だと言う。真新しい布と使い込んだ布では仕上がりが違うとか。新品の布と使い込んだ布を並べて撮影した。ここまで使い込むのか。驚きの事実なのだ。

職人的な言い方をすれば道具の比較で有る。一年二年の話では無い。銀座ロイドのスタッフは手が空くと展示用の靴を磨く。展示用の靴はどれも輝きが明らかに違う。私はこれ程に使い込み修繕した布を見た事が無い。魂が宿った布なのだ。決して洗ってはダメ。染み込んだ靴墨が価値を更に向上させ、布が生き物の様に靴に正気を宿す。たかが靴されど靴。たかが布されど布なのだ。こんな話に興味が無い人とは私は友達にはなれない。価値観は需要な判断となる。使い込まれ修繕を繰り返す布が頭から離れ無いのだ。銀座ロイドは世の中に必要な店と考える。銀座ロイドの価値観が永遠に受け継がれる事を願う私なのだ。