ディフェンダーも原点回帰か。

おはようございます。驚くと言うより呆れている旧ディフェンダー販売価格。私がディフェンダー90 300Tdiを新車で購入したのが確か1996年だか1997年頃だった。購入価格は400万円に届かなかった。当時としては安く無い価格だ。当時の日本のローバー社が限定販売した、ディフェンダー90V8新車価格が400万円ちょっと。今更何を言っても仕方が無い。誰が何かを仕掛けたのか需要と供給の関係なのか、現実は右肩上がりで中古車相場上昇。英国では旧ディフェンダー新車価格は、TDCiモデルから価格がどんどん上昇。正直に言うが旧ディフェンダーは高級車では無い。働くクルマがコンセプトなのだ。着飾る事無くシンプルな仕様が一部の層に好まれた。

ウルフを取材する予定でクリーブランドに行ったら、一台のクルマに目がとまった。佇まいがいい。このクルマは販売車かと聞くとそうだと。撮ると決めた。ウルフは簡単には売れ無い。2月の取材でも大丈夫と考えた。我々の世界ではバケツ色と言われるボディカラー。ホームセンターで売られているバケツだ。絶対日本の自動車メーカーでは販売出来無いボディカラー。しかし昔からランドローバー社定番のカラーだ。このセンスの違いがランドローバー社なのだ。

必要最低限の装備しか無い。300Tdiなのでエンジン音が大きくてスピードは遅い。決して高速道路を快適に走行するクルマでは無い。一般道を窓を全開にしてノンビリ走るクルマだ。

リアシートはベンチタイプなので長距離移動は無理。車検証には6名乗車と記載されているが事実上は2名乗車だ。子供なら大丈夫と考える親もいるが、それはある意味虐待となる。自分が座って移動したら10分で気分が悪くなる。

エンジンカバーのTdiはランドローバー業界の印籠と呼ばれる。好き嫌いでは無くTdiは旧ディフェンダーの原点なのだ。Tdiを所有せずしてディフェンダーは語れ無い。しかし現在Tdiと明記された旧ディフェンダーは違う世界に旅立った。1995年式走行距離22,000マイル。3ナンバー300Tdi。仕上げは英国のランドローバー専門店。車検付き。日本で登録してほぼ走って無い。販売価格諸経費込で660万円。どうして売るのかと言えば、購入したが方の奥様がMT操作に問題有り。このクルマを下取りに90V8ATリフレッシュを購入。と言う王道の理由が有るので手を出してもいいクルマなのだ。有る意味お買い得なクルマ。しかし660万円を献上出来る方限定となる。私はTDCi以外の旧ディフェンダーは全て購入した。しかし狂喜乱舞状態の旧ディフェンダー相場の世界には踏み出せ無い。今は傍観者として旧ディフェンダーを語る。無理なく買える現金が有れば買いなさい。決してローンで買うクルマでは無い。撮影の為に敷地内を移動した。エンジン音もミッションも問題無し。始動時でクルマのコンディションは理解した。買える人が買う旧ディフェンダー原点の中古車です。お問い合わせはクリーブランド。幸運を祈る。