ソール交換の続き。

おはようございます。ソールに拘りたいと書いたがまだ話は終わって無い。山手線一周歩きから私の頭はクラシック原点回帰で妄想が膨らむ。しかし歩くと靴に対する思いも深まるばかり。北海道に戻れば普通に歩くのは困難となる。雪と氷の歩道では気持ち良くは歩けません。30日から4日までは、山手線一周歩きのダメージが足に残っているのに歩いてました。今となっては歩く事が生き甲斐なのです。さて哲学堂靴修理店に持ち込んだ愛するトリッカーズ。ダイナソールからコマンドソールに交換です。クルマで言えば街乗りタイヤからオフロードタイヤに変更。皆さんもタイヤ選びで悩みますよね。

毎度の事なのですが、観ている私も力が入ります。この剥がしの工程が。

違うカットもご覧下さい。分解していくと靴の構造が理解出来る。全てお任せで仕上がりを受け取るなんて私には出来ない。あの折れた鍵だって、新たな鍵の制作現場に立ち合います。現場を観ないと納得しない性分なのです。編集者で良かった。何でも取材対象になるのでね。

打ち付けた釘はどうなるか。ご心配なく抜きますから。

全ての工程を紹介すると膨大なカット数になる。本当は紹介したいが靴の雑誌を作っているのでは無い。理解しております私だって。

本当はもっと書きたい。でも我慢します。ソール交換と靴の色抜け修復が今回のテーマ。グリーン系にホワイト系を合わせて元色に近付ける。中間色は売って無い。無い色は作ります。

手塗りで色を塗り込みます。Gパンの裾が靴と擦れて色が落ちるのです。そのままでも良いのですが敢えて色を加えます。クルマの塗装と同じです。クルマと靴は美しく有れ。

そして完成です。物足りない。私はもっと書きたい。このストレスは誌面で爆発します。と言ってもたったの4ページ。靴専門誌とかファッション誌の編集者は何をしているのか。新商品ばかり紹介するのでは無く、修理修繕や職人の技術を紹介し、使い続けるモノに対する愛を伝えなさい。モノの本質を伝えるのも媒体の役目です。私は寒い極寒の北海道に戻ります。本当に寒がりなんですが。飛行機は千歳に降りられるのか。ちょっと心配です。トリッカーズを履いて暫くは歩けません。スノーブーツを履いて極寒の中を歩くとするか。