手塗り塗装最終回。

おはようございます。岡田くんと私は左右に分かれて磨きます。磨いて磨いて接着面を整えます。ボンネットと違って側面は塗装の塗りが大変そうです。面積も広いし終わるか心配ですが。雨よ降らないでくれと私は祈ります。

慣れとは怖い。塗装の磨きも躊躇無く攻められます。最初は気にしながら行う作業も、完成状態が理解出来ると余裕が生まれます。なるほど経験は大きな財産なのですね。

要所要所をマスキングします。塗料が付くと落とすのが面倒になります。ただ水性塗料なので油性よりは楽ですが。そして何より嬉しいのが臭いが無い。無臭なのです。隣近所を考えると気が楽です。匂いに敏感な私は無臭が何よりなのです。

続いて油分の拭き取りを行います。パーツクリーナーはホームセンターで岡田くんは購入。何処の整備工場に行くとパーツクリーナー好きのメカニックが居る。こんなに使うのと思う位にシューと吹き掛ける。私のイメージだとパーツクリーナーは安くは無い。ブランド品を使うメカニックが多い。岡田くんに聞くとホームセンターブランドで200円以下。えっと驚く私。そんなに安いの?

パーツクリーナー好きの私は翌日買いに行きました。PROバージョンは250円。それでも安い。ブランド品と成分で何が違うのか。価格の違いは何故だろう。疑問だらけの私なのです。でもパーツクリーナーって素敵です。シューと吹き掛けると気持ちがいい。汚いより綺麗が良いのです。

話は戻して塗装に突入します。このような箇所はローラーの幅が問題です。調べると1センチ幅が有りました。毛が抜け無い刷毛が有れば良いのですが有るのかな。

後半は時間との戦いです。二人の会話は減ります。大胆に塗り進める私。躊躇はダメですね。厚塗りもダメですね。薄く塗り乾いたら塗る。その繰り返しで美しくなる。手塗りの場合は。ガンで吹いた塗装はどうなるのか。こんな事を考える私が居る。余計な事は考えない。ちょっと塗装に興味を持ってしまった。

バタバタで何とか終わらせました。理想はあと2回は塗りたい。今回は3回重ね塗り。そしてリアは塗れていません。岡田くんは仕事でキャンプが続きます。次の作業はまだ読めません。翌日の早朝に私が歩いていると、岡田号が通り過ぎた。塗り残しのリアはブルー。ちょっと笑えます。しかし二日で仕上げたは岡田号は誇らしく感じます。私のクルマでは無いが、私の愛情も注ぎ込みました。えっ手塗り塗装かと思う人は居るでしょう。しかし想像以上に仕上がりは良い。手塗りでクリアで光らすのは難しい。しかしクリアを省けば可能なのかと理解しました。クラシックは立場を考えたらプロに依頼します。クリア膜の意味は理解します。でも何も機材が無い状況でのトライに意味が有る。今回のプロジェクトに我々は、全く後悔はしていません。詳細は次号で紹介します。お楽しみに。