クラシックの肝はシートなのだ。

おはようございます。言い忘れたクラシック選びのポイントが有った。中古車クラシック選びの肝はシートだと私は考える。ボディはサビが激しく無ければ再生可能。塗装の日焼けも再塗装すれば問題無い。機関関係はパーツを交換すればある程度は修復出来る。問題は実はシートなのだ。特に運転席のシートは劣化しているシートが多い。助手席やリアシートはまだまだ使える。運転席だけ張り替えるとバランスが悪い。極論を言うとクラシックはコノリーレザーで無いと意味が無い。コノリーレザーは今となっては入手不可能たのだ。クラシックに合うレザーシートは、柔らかくても硬くてもダメ。コノリーレザーにより近い質感が重要となる。探すとなかなか見付からないのだ。

今までの取材でシートを張り替えたクラシックを何台も観た。しかし一台も私が納得するレザーに出会った事は無い。全てチープなのだ。張り替えればいいと業者は考える。しかしクラシックのレザーシートは肝なのだ。過去にコノリー社に取材もした。英国の大学のレザー専門の教授にも取材もした。レザーは奥が深く使う用途でレザーを変える。クラシックミニのシートを、コノリーに近いレザーに張り替えたが驚く金額。それだけクオリティの高いシートレザーは高価なのだ。極力レザーシートの程度の良いクラシックを探しなさい。シートの痛みでクルマの使われた頻度も想像出来る。目安としてですよ。そして日々の定期点検が成されていれば、佇まいがいいクルマとなるのです。佇まいがなんて抽象的な表現こそ理解出来ませんよね。でもプロの見立ては佇まいが重要なのです。中古車クラシック選びは、運転席のレザーシートのレベルを見落とさない。大切なポイントの一つなのでお忘れ無く。