ロイドフットウェアは日本の英国だ。

おはようございます。ロイドフットウェア。代官山の同潤会アパートの一室に憧れのショップは存在した。私が20代。当時そこに行くのは勇気が必要で敷居が高かった。北海道出身の私はVANとKENT以外は知る由も無い。溜め込んだ数万円を握り飛び込んだあの頃。冷やかしなんて意味も解らない。店に入ったら買うしか無い。あれから40年が過ぎロイドフットウェアの存在を知る。トリッカーズを手掛ける会社が引き継いだのだ。現在は銀座に店を構える。英国を愛し英国車の専門誌を出版する事に忙殺され月日が流れた。60歳を過ぎロイドフットウェア銀座を訪ねる。

20代の頃の私が蘇る。場所は変われどロイドフットウェアの空気感は変わら無い。ブランドでのモノ選びとは無縁の品揃え。普段と変わら無いラフな服装の私はちょっと恥ずかしい。でも気持ちは40年経っても英国好きには変わら無い。知識だけは40年前とは比べられ無い情報量。40年間勤めるスタッフとの会話は弾む。同じ価値観は安堵感で心地よい。モノの価値はブランドでは決められ無い。職人の技量で価値が決まるのだ。久しぶりに血が騒ぐ。平日の昼間だというのに来店客が来る。同じ匂いがする客に妙に嬉しい。ロイドフットウェアは日本の英国だと改めて気付いた私なのだ。明日に続く。