活字で蘇る若かったあの頃。

最近は次々と気になる格闘技系本が発売される。ちょっと前までは気にならなかったが、読み始めると止まらない。北海道の田舎育ちだったのでイベント会場に行くなんて夢物語。高校生の頃からアントニオ猪木にのめり込み、異種格闘技と順番通りに階段を上り始めた。東京に来ると生で観れる。アルバイトをしながら私にとって意味が有る試合は観戦した。何が意味が有るのか今考えると理解に苦しむ。そんな私だが今のプロレスとか格闘技は観ない。しかし熱くなっていた20歳代の出来事は未だに興味が湧いてくる。そんな理由で読み応えが有りそうな本は買ってしまうのだ。本当にAmazonは危険な通販サイトなのだ。

一気に読み終えた。この本を読むキッカケは「真説・佐山サトル」。これが面白かった。東京に有るので表紙は紹介出来ない。中途半端な文章は読む気がしないが、書き手がノンフィクションライターだと真実が観える。なかなかの力作であった。多分真実だろうと考えながら読めた。若かった20歳代から30歳前半。あの頃のリングの絵が頭に蘇るのだ。生き様が文章で理解出来た。活字を読むとインクの匂いで高揚する。私は一生電子書籍は無理だな。