現地に行き復興の今を知る。

室蘭の日笠氏が東日本震災後、毎年続けている炊き出しの事前打ち合わせに同行。一泊二日の強行スケジュール。今の現地を知りたいと考えた。あれから7年。想像していたより復興のスピードは遅い。国は正しいサポートをしているのか。オリンピックより復興だと私は今も考えている。日本人として忘れてはいけないあの日。可能であれば貴方も今の現地に足を運んで欲しい。国民を守るのは国の役目と私は信じているのだが。

岩手県長年の希望であったフェリーターミナルが宮古に誕生。室蘭から宮古の航路は予想とは反して利用者が少なかった。1日1往復。フェリーが着岸して出航まで2時間。ちょっと無理がある。そして室蘭からの出航が20時。宮古からの出航が8時。トラックドライバーの休息をメインに考えたフェリーと聞いている。しかし宮古からの出航が8時だと利用者が望めるのか。出航前のトラックは2台。個人的な考えだが室蘭では中途半端。思い切って釧路便に変更すると意味があるのではと考えてしまう。

高台から大槌町を眺める。住民や行政が色々と考え新たな街づくりを考えている。仮設住宅にまだ暮らす人が大勢居る。釜石にも訪れたが想像以上に復興は遅れていた。

ひょこりひょうたん島のモデルとなった島を観ながら暫く考える。

大槌町の役場はそのままだ。残す残さないで裁判となった。

新花巻駅から新幹線で北海道に戻る。人生一度は経験しようと考えていた。時間とコストを考えたら最初で最後の利用であろう。

期待を裏切らず青函トンネル内で緊急停止で45分。海底トンネルでの停止は不安が募る。車両に居た人は私を含め3人。こんな人数で大丈夫。JRは民間ですよね。

45分遅れて新函館北斗駅に到着。札幌までの新幹線開通が悲願だと言う人が居るが、果たして東京から札幌まで必要なのか。何時間掛かるのか。料金は。私は耳にエア抜きを入れてでも飛行機を使います。

待合室は美しいが乗り継ぎ時間が長い。新函館北斗駅から特急に乗り換えて伊達まで103分。結果として新花巻駅を15時29分出発し、伊達の自宅に着いたのが22時30分。所要時間が7時間。

記念にチケットを撮影。室蘭からフェリー出発が20時。翌日22時過ぎに伊達に戻る。最初で最後の室蘭から宮古までのフェリーそして新幹線での青函トンネル通過。宮古から釜石までの今を記憶に焼き付けることが出来た。この時間は無駄では無かった。そしてサッカーの応援も出来た。これで早寝早起きに戻れば完璧だ。